キッズをやめる決意

脱走事件のあと、家に帰って、もう一度長男の話をよく聞いてみることにしました。 親の推測も含めつつ、長男の思いを解釈すると

①「キッズに長くいさせないでほしい」=「取り残される淋しさ」
 
 ○留守家庭の子も、そうでない子も入り乱れて参加しているー留守家庭でない子は、早い子で16時、遅い子でも17時には次々と帰っていってしまう。そのなかには、それまで遊んでいたお友だちもいる。その子たちは、自由に出入りして、先に帰ってしまうのに、自分は帰れない。

②「キッズは飽きた」=「自由という名の放任」

 ○実は使える施設が少ないーキッズクラブは、自由に遊べるというのが売りの一つ。しかし、校庭や体育館も含めて学校施設は、学校の都合で使える時間が結構限られている。となると、校庭などが使えない日や時間帯は、キッズクラブの施設内だけで遊ぶことになる。

 ○子ども関係をサポートする大人がいないー大勢で狭い施設で遊ぶとなると、遊びを伝承したり、子どもたちのトラブルがおきたときに発達に応じて仲介し、それを通じてコミュニュケーションのとり方を学びあっていくためのサポートが必要になるが、そうした存在が極端に少ない。保育や教育の有資格者はほとんどいないのでは?

 ○脆弱な職員体制ー職員数が絶対的に少なく、子どもたちをサポートできない。しかも限られた職員が、子どもの出入りをカードで確認する業務に忙殺され(誰が来ていて誰が来ていないかなど)、参加している子どもに目が行き届いていない。職員自体が入れ替わり立ち代りのため、子どもたちの様子を系統的に見ていない。

→自由に遊んでいいですよというが、実際には学校施設の利用には制限があるし、子どもの遊びや人間関係をサポートする職員がいないため、子どもが長時間耐えられない、ということらしい。

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