学童で忘年会
届かぬ思い
去る12月12日、横浜市議会第4回定例議会の本会議で、「学童クラブの改善を求める署名」について審議?がありました。結果は不採択…(涙)
そもそも、この請願についての討論は、「署名の不採択に反対する」立場から討論にたった共産党だけでした(インターネット中継録画はこちら、簡易議事録は下記)。請願自体には賛成したネットワーク横浜(無所属クラブ)の討論はありませんでした(議員数が少ないから?)。
採択に反対した会派(自民、公明、民主など)からは討論はありませんでした。
学童の先輩父母から「きちんとした検討・議論もないままに、不採択にされているんだよー!」と噂には聞いていましたが、私もインターネットでの議会中継(録画)を見て、ここまでとは…とビックリしました。
まず、この署名に関する討論が少ないことが残念。さらに唯一討論にたった共産党の議員に対するヤジがひどかったことに驚きました。もちろん、答弁が制限時間を超えてしまったことが要因なのでしょうが、それにしてもたった1~2分のことです。
「学童の改善を求める署名」は、学童クラブに子どもを預ける保護者たちが一生懸命に動き、横浜市民約360万人の1割を超える40万人が寄せたものです。しかも、テーマは未来を担う子どものこと。市議会として、もっともっと真剣に考えてほしいと思いました。
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横浜市議会 平成20年度 第4回定例議会 本会議
日本共産党 関美恵子議員の討論
●請願第71号「学童保育の改善について」
横浜学童保育連絡協議会から、学童保育の改善もとめた40万1468人の署名とともに提出されたものです。2008年度は、94クラブ、全体の58%が運営費を減額され、保育料の値上げも50クラブと少なくありません。少子化対策の中心的事業にもかかわらず、学童保育は運営費200万円以上切り下げられ、半数以上で運営厳しくなっています。入所児童数は増え続け、とくに高学年が毎年200人程度ふえており、放課後なくてはならない居場所になっています。(議長「終了時間です)。6年生にまで補助対象にするべきです。(ヤジヤジ…)。2008年度厚労省が学童2万カ所を予算化したことから、(ヤジヤジ…)計画的な増セイが可能になりました。大規模クラブの解消の際に(大きな声でヤジヤジ…)家賃補助するなど市の責任で施設の確保などが大事です。学童保育の改善をもとめるこの改善はハマッコ、キッズでも行われている事です。学童保育の役割、学童保育の改善を求める声に議会として答えるべきです。請願の不採択に反対し、私の討論を終わります。
学童で宿題終了!
待遇にも課題●東京新聞
利用者増で過密化●東京新聞
20人のハードル
そのために、近隣の学校や保育園などにポスターを掲示したり、チラシを配布したりと奔走しています。また、どうやったら児童を確保できるか、キッズクラブにはない学童の魅力をどうアピールするか、父母会・指導員で話し合いをすすめています。
運命の分かれ道は、1〜3年生の児童数が20名になるかどうか。
20名を割ると、補助金が減って、正規職員を1名しか雇えなくなります。我が子が通う学童は、現在、1〜3年生の在籍児童は20名+αで、なんとか正規職員を2人確保しています。
横浜の学童クラブは、公立はなく、すべて市からの補助金で運営するという形態をとっています。2006年までは、市からの「委託事業」ということで比較的安定的に助成が受けられたようなのですが、「はまっこ」や「キッズクラブ」という全児童対象事業を「学童代わり」に全小学校に設置していくという市の方針のもと、いわゆる「学童クラブ」(正式には放課後児童クラブ)は、「委託事業」から「補助事業」に格下げされてしまいました。
一方、市による「キッズクラブ」の設置は進行しています(予算も増額)。
ある学童クラブは、いままで学校内に併設されていたそうですが、「キッズクラブ」を校内に新設するのに伴い、学童クラブは移転を余儀なくされたそうです。
国は、「学童クラブ」(放課後児童クラブ)も、「はまっこ」や「キッズクラブ」といった全児童対象事業と同様に位置づけるという立場を打ち出しています。
しかし、横浜市の対応を見ていると、明言こそしませんが、同等に位置づけるどころか、学童クラブを追い出し・つぶして、「キッズクラブ」に置き換えてしまおうという意図がありありと伺えます。
ある自民党の元市議会議員(現国会議員)は、自身のホームページで、H15年に学童を視察した感想として“『ただいま』『おかえり』という姿には、なんとも違和感を覚えるが、家庭の、親代わりという位置づけを考えればこういうものだろう。…改めて学童保育とはまっ子ふれあいスクールを視察して、両者のよいところを集めて、1本化すべきだと感じました”というようなのことを述べていました。
なぜ学童保育とはまっこを一本化してキッズクラブを増設していかなければいけないのか、明確な根拠もなく、学童つぶしが進められているのではと、市への不信が募るばかりです。