学童の父母会活動②

ただ、正直、東京23区育ちで公立の学童しか経験したことのない私にとって(といっても゛子ども゛としてですが)、横浜に移り住んでみて、公立の学童が一切なく、すべてが父母による運営であることはカルチャーショックでした(あと中学校給食がないことも!)。

つまり、横浜で子どもを学童に通わせようとする保護者は、必然的に、しかも突然に「運営主体」ということで、「運営&経営」についても責任をおっていかなければならなくなるわけです。

児童を一定確保しないと市からの補助金がもらえないので、児童の確保から考えないといけませんし、その上に職員の確保、保育料の徴収、職員への給与の支払い、施設確保、家賃の支払いなどなど…基本的な運営については行政が責任をもっている都内では考えられないような仕事と重責をおわされるわけです。

長男の通う学童の父母会の方々も、私が入所を希望した際に、こうした点も含めた「父母会活動」ができるか(物理的&心理的に)を気にされていました。

実際、そうした横浜市の学童の現状を認識された方は、当然のごとく「父母会活動って大変そう‥学童やっぱ無理かも‥」と思います。その意味で、父母が「お客様」でいられないのが現実です。

とはいえ、学校であろうが学童であろうが、子どもの教育や保育にとって「親がお客様」ということはよくないことだと思いますので、保護者の参加が不可欠なのは学童の運営主体が行政であろうと父母であろうと同じと思います。

ですが、「父母が運営に全責任を負わないといけない苦労」の背景には、横浜市の子育て支援政策が不十分であるという問題があることを見逃してはいけないと思っています。

つまり、「学童の父母会の重責=必然ではない」、市の政策次第で改善の余地があるということです。学童に入ってみて、こうした横浜市の子育て支援が遅れている現状に直面し、市に対して改善を求めていかないといけないと痛感しています。(だから、署名活動大事ですよね!)

で、結局やっぱり「学童の父母会活動って、つらいの…?」

と思われそうですが、実際に学童クラブ入ってみて感じたことは、その「重責」のわりには、父母のみなさんが楽天的に、そして楽しく、でも真剣に、うまく?役割分担しながら父母会活動をされています。その姿に、私自身は正直ホッとしました。

それに、学童を守り発展させるためにどうするかをみんなで真剣に話し合う姿に、感動しましたし(親たちがこんなに真剣に議論している場って、他にあまりないんじゃないんでしょうか)、「私も頑張ろう(できる範囲で…)」と思い、なんか励まされました。

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