勝手に帰宅事件

異変が続いたある日。

長男は朝から「今日はキッズには行かない。一人で家に帰る」というようなことをほのめかしていました。

「帰っても誰も家にいないよ」と言っても、むしろ「家に帰ってきて!」と親に懇願してくるような始末で、結局、話し合いの決着がつかないままに登校。親も、かなり不安を抱えつつも出勤しました。

そうはいっても、キッズに行ってくれるだろう…という微かな期待を裏切って、午後1時半すぎにキッズクラブからおかぴの携帯に電話が。

キッズ「今日、息子さん、お見えになっていないんですが、参加する予定の日ですよね?」
おかぴ「もちろんです。え、来てないんですか?」
キッズ「他の子どもの話では、さっき門のところで見かけたっていうんですが…こちらには来ていないんです」
おかぴ「えー!!ちょっと探しに行ってみてもらえないですか?」
キッズ「えっ、あっ、ちょっとこちらでは無理です。学校側にも連絡してみますが…。それに、もう家に帰っているかもしれませんし、お母様からも家に電話して確認してもらえませんか?」
おかぴ「え、まず門のところまで行ってみてもらうことはできないんですか?」
キッズ「えっ…あっ…、お互いに探してみましょう」

はあぁぁぁああ???お互いに探してみましょうって、こっちは東京で仕事中なのに、どうやって探せって言うんでしょうか???

と、怒り心頭な気持ちを抑えつつ、夫に連絡。そして私も、なんとか職場を早退させてもらって、急いで自宅へ戻ってみることに。

その間、何度も小学校の副校長先生から連絡があり、学年の先生方が総動員で近隣、自宅付近を捜してみてくれているとのことでした…(涙)。

最寄の駅に着くと、また学校から電話があり、「交番で保護されていました」とのことで、ダッシュで交番へ。交番に行ってみると、担任と副校長先生に付き添われて号泣している息子の姿が…。

夫もかけつけて、二人で先生方にお詫び。

事情を聞くと、一人で学校から帰って自宅へ→自宅に誰も居ないことに絶望して、母の職場に行こうと自転車で駅のほうへ向かっていた→途中で道がわからなくなって泣いているところを、小学校の保護者の方に声をかけられて交番へ行った、ということらしいのです。

あぁ、こうなってしまったか…という気持ちと、長男が健気でかわいそうだなと思う気持ちと、先生方に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちと、どうしたらいいのかわからない…というパニクッた気持ちとがごちゃごちゃになりながら、なんとか家に帰りました。

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