放課後の「自己責任」

実は、先日、再々再度、市に対して質問をしました。「17時以降の利用児童が半減していることについて」という趣旨で、実態調査などを提案しました。

それに対する回答が来ました(下記)。

ん〜、あまりにも当たり障りのない回答…(笑)

利用をやめる理由については、「勤務形態の変動だけでなく、地域にある放課後児童クラブや塾、習い事の利用等、それぞれのお子さまの状況によるものもある」

そりゃ、学童でも途中で退所する子もいて、その理由は様々です。しかし、そういう事情を把握していかなければ、事業の改善はできないのではないかと思うのですが、そういった実態については把握していないということなのでしょう。

私が、キッズクラブに関する市の姿勢で一番気になるのは、「留守家庭児童も対象」という看板を出しておきながら、実際には「留守家庭児童に対するケア」について、まともな検討がされていないことです。

キッズクラブに関する市の姿勢には、そういう責任感が感じられず、やはり「来るも来ないも個人の自由」という名のもとに、結局子どもが放置されているだけ、という印象が拭えません。

私の知り合いで、キッズクラブを17時以降も利用している方のなかには「キッズの放っておかれ具合が、うちの子にはちょうどいいみたい(笑)」とおっしゃる方もいます。

それは、それでいいのかもしれません(そういう人は少ないですが…)。

でも、それをキッズクラブの特徴にしてしまうと、じゃあキッズクラブが掲げる「遊びと生活の場をかねた施設」というのは、何??看板倒れじゃないか、と思ってしまうのです。

それなら、はじめから「キッズの特徴は、子どもが放っておかれることですよ〜。それがキッズの自由で、いいところです」と言われたほうが、中途半端に「遊びと生活の場をかねている」と言われるよりも、ずっと安心(笑)。

ちょっと長くなってしまいましたが、私がキッズクラブに一番モヤモヤするのは、そういうところかもしれません。

共働きの親にとって、自分たちが留守の間に、子どもが安全で楽しく過ごす場があるかどうかって、自分が生き生きと仕事を続けていく上で不可欠の条件です。

だからこそ、自分の子どもにとって、放課後にどういう居場所があるのか、正確に知りたいと思うわけです。

情報が不正確なまま、選択を迫る。なのに、最後は「来るか来ないかは自己選択」「自己責任」ですよって、あまりに無責任じゃありませんか?

とはいえ、現場の方たちは頑張っていらっしゃると思いますし、市も「運営法人や現場スタッフと打合せを随時行うとともにヒアリング等を行い、現状の把握、分析を行い」ともありますので、是非とも現状の把握、分析をして、改善をはかっていってほしいですね。

ちなみに、17時以降の平均登録児童数は、3月末時点で11名ではなく18名だった(8月末と同じ)との訂正がありましたが、平均利用児童数については訂正がありませんでしたので、やはり利用児童数は年間を通じて半減しているということなのでしょうか。

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 17時以降における「放課後キッズクラブ」の登録状況についてですが、以前の回答の中で、平成19年度に年間通じて「放課後キッズクラブ」を運営した30か所では、翌年3月末は525人(1か所平均11人)とお答えしましたが、1か所平均18人(525人/30か所=18人)の誤りでした。誤った回答をしまして、誠に申し訳ございませんでした。
 利用をやめる理由としては、勤務形態の変動だけでなく、地域にある放課後児童クラブや塾、習い事の利用等、それぞれのお子さまの状況によるものもあると考えられます。
また、施設については、学校教育に影響がないよう学校施設のうち、余裕教室となっている教室を中心に使用しているため、一定の制限が生じることについてご理解ください。
以前の回答でも申し上げましたが、学校を始め、「放課後キッズクラブ」の運営法人や現場スタッフと打合せを随時行うとともにヒアリング等を行い、現状の把握、分析を行い、利用するお子さまが、楽しく安心して過ごせる居場所づくりに努めていきます。

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